パッシブ換気システムの住宅建築を再開しました

 化学物質などで汚染された室内空気を換気するため、住宅には機械換気設備の設置が法律で義務つけられています。汚染物質の除去のためには換気の量を出来る限り増やせば良いのですが、冬季にはせっかく暖房で暖めた室内の空気を大量に放出することとなりエネルギーロスが大きくなります。
エネルギーロスを抑えるため、一般には集中排気方式の換気システム(第3種換気)で計画的に必要最小限の換気に留める方法や、外へ捨てられる室内の空気が持っている熱エネルギーを熱交換換気装置(第1種換気)で回収する方法などがとられてきました。
しかし、装置の値段が少なからず高いこと、システムのメンテナンスが必要なこと、換気のために動力(ファン→電気)が必要なことなど必ずしも良い事ばかりではありませんでした。
これら機械換気設備に対し、動力を使わないで空気の温度差を利用して換気が出来る「パッシブ換気システム」が開発されました。
STV興発では、このシステムが開発された頃(約10年前)、実験住宅を建てたことがありますが、まだ技術や周辺設備が発展途上の段階だったため、その後は手を付けていませんでした。しかし、その後、技術開発が大きく進んだことや省エネ技術に対する多様な要望があること、それにシステムに欠かせない基本的な高気密高断熱技術を当社が既に持っていることからパッシブ換気システムを導入した住宅の建築を再開することとし、現在、札幌市手稲区曙で建築中です。このページでは、パッシブ換気の技術的な内容をご紹介します。

パッシブ換気とは
パッシブ換気のアイディアは、暖かい煙が上昇すると言う煙突効果を利用した単純なものです。建物の中の温度が外より高いと空気が建物の足元では自然に入ってくる力が働き、屋根の周りのような高いところでは出て行く力が働きます。
基礎で断熱して室内の一部となった床下に外の空気を取り入れ、煙突を立てて排気をすることによってこの効果を最大限に活用しているのです。床下に暖房器を置き、取り入れた冷たい外気をその暖房器で暖め住宅の中の空気を自然循環させることで全室の暖房と換気を同時に行う暖房換気システムです。
パッシブ換気の効果
このシステムでは、床が暖められ建物全体で温度差がほとんど無く、とても穏やかで快適な室内を造ることが出来ます。
家じゅう、隈なく換気と暖房が出来るので結露やカビのは発生がありません。
掲載しているイラストは、
(財)北海道建築指導センターの
ご好意により提供を受けたものです。
各室に暖房器を設置しなくてもよいので室内を広く使えます。
換気のための動力が不用など、多くの優れた特徴を持っています、
このような優れた性能をもつパッシブ換気システムの住宅を造るためには、高い気密性能やしっかりした断熱(基礎・壁・屋根・天井)、シックハウス対策などの技術力が必要不可欠になります。これらは「STV興発の家」が一貫して取り組んできたテーマでお客様から評価を頂いている技術です。
気密性能は、新築住宅の全戸を測定した後、お引渡をしています。その実績値は、国の基準(隙間相当面積C=2.0cu/u)をはるかに超える(C=0.4程度)値を確実に実現しています。
また、シックハウス対策もお客さまに安心してお住まい戴けるように全戸VOCの測定を実施し問題の無いことをお客様にご確認いただいてからお引渡をしています。パッシブ換気住宅を手掛ける資格と技能を充分満たしてパッシブ換気システムの住宅建築を再開しました。
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