阿部典英
Ten-ei Abe exhibition

平成21年6月29日〜7月19日
阿部典英(あべてんえい)
札幌市在住

1939年   札幌市生まれ

略年譜
1961年   第16回行動展(東京都美術館/東京)で絵画部門新人賞を受賞
         この年と翌年、シェル美術展(東京)で2年連続佳作賞を受賞
1963年   グループ「組織」の結成に参加、1986年まで10回の展覧会を開催
1973年   ’73連鎖展「12稜空間」大丸画廊/札幌)で集団として北海道芸術新賞を受賞
1979年   第14回現代日本美術展(東京都美術館/東京、京都市美術館/京都)
         北海道現代美術展(北海道立近代美術館/札幌)に’82年まで毎年出品
1981年   サッポロ・トリエンナーレ1981 第1回国際現代美術展(北海道立近代美術館/札幌)
         以後、第2回、第3回にも出品
1983年   個展(鎌倉画廊/東京)
         北海道の美術’83北方のイメージ(北海道立近代美術館/札幌)
1985年   個展(鎌倉画廊/東京)
         PAN PACIFIC ART EXHIBITION IN SEOUL 環太平洋美術展’85
         (文芸振興院美術会館/韓国、ソウル)
         JAPAN/KOREA IN CANADA 1985(アートサイド・ギャラリー/カナダ、オンタリオ)
1986年   木の6人展(北海道立近代美術館/札幌)
         ’79年に結成したグループ「TODAY」が第1回北海道国際文化交流賞を受賞
1987年   個展(GALLERY SOO/韓国、ソウル)
1988年   北の創造者たち’88木の造形5人展(札幌芸術の森美術館/札幌)
1990年   北海道・今日の芸術〜軽やかさとの会話(北海道立近代美術館/札幌 ほか)
         木のニューウェーブ=イコンの森の思索者たち(北海道立旭川美術館/旭川)
1991年   個展(Gallery Q/東京)
1993年   個展(村松画廊/東京)
         とうや湖ぐるっと彫刻公園(北海道、虻田町)にモニュメント「オヨメサン ト コミチヘ」を設置
1994年   札幌アヴァンギャルドの潮流展(北海道立近代美術館/札幌)
         個展(ギャラリー山口/東京)
1995年   個展(村松画廊/東京)
         北海道立近代美術館にて講演「木彫の魅力について」
1996年   木の造形・旭川大賞展(北海道立旭川美術館/旭川)で優秀賞受賞
         師生芸術設計作品聯展(中国黒龍江省美術館/中国、黒龍江省)
1998年   個展(大丸藤井セントラル スカイホール/札幌)
2000年   北海道美術・1960年代動向1(北海道立近代美術館/札幌)
         札幌市民芸術賞を受賞
2001年   北海道立体表現展’01(北海道立近代美術館/札幌)
2002年   WAVE NOW '02(井上画廊/東京 ほか)
         個展「Propagation」(CAIギャラリー/札幌)
2003年   札幌の美術2003 19+1の試み展(札幌市民ギャラリー/札幌)
         「阿部典英展 豊穣なる立体」札幌芸術の森美術館/札幌) 素描集「海底」刊行
2004年   北海道美術U・戦後の転換期展(小樽市立小樽美術館/小樽 ほか)
         北方圏アートプロジェクト 国際美術展2004(北海道立近代美術館/札幌)
2005年   北海道美術・1970−1990(北海道立近代美術館/札幌)
         素描集「胎動」刊行
         紺綬褒章受賞
2007年   洞爺村国際彫刻ビエンナーレ2007(洞爺総合センター/洞爺湖町)で小田譲賞受賞
         ヴァガボンド展(北海道立釧路芸術館/釧路)
         日本の近現代彫刻「もぞもぞワールドうごめくカタチ」(札幌芸術の森美術館/札幌)
2008年   北海道立体表現展2008(北海道立近代美術館/札幌)

主な収蔵先
  韓国国立現代美術館、北海道立近代美術館、北海道立旭川美術館、札幌芸術の森美術館
  北海道洞爺湖町

 〒064−0951 札幌市中央区宮の森1条8丁目3−11−205
 TEL & FAX (011)622−8610

 作者の風貌からは想像も出来ない作品のネーミング、「ネェ ダンナサン ・・・・・」シリーズ。思わず噴き出しそうになって笑いをこらえるために腹に力を入れてしまう。「ネェ ダンナサン」には、作者の創作活動への根源的な思想・哲学が込められているとのことで、それについて軽々に触れることはできない。
ところで、写真左下の作品「ネェ ダンナサン あるいは 断・弾・壇」は、エントランスアート始まって以来最大の立体作品である。どうやって運びこむのか、重量は大丈夫かと心配したが全く問題は無かった。作品は多くのパーツからなっており展示の現場で組み立てる。その作業は最後の方に写真で紹介した。
重量の方は、実は軽かった。芯になる木板に釧路の日本製紙から取り寄せたドロドロのパルプに酢酸ビニル樹脂を混ぜて木板に貼り付け整形し油性ペンキと黒鉛で色付け、最後に亀の子たわしで表面を仕上げるのだそうだ。下地の骨組み、ベースの板、それにパルプと全て素材は木である。しかしその質感は重厚感溢れる厚い鋼鉄のようで圧倒される。
この作品は、美術館で展示されたことのあるものだが、街中のビルのエントランスでの展示で違った雰囲気が出ている様に思う。オフィスと言う仕事の場ではあるが生活感のある場所での存在感は作品のネーミングと併せて面白さが倍増していると思うのだが…。美術館で観たことのある方にも是非再度観て戴きたい。


ネェ ダンナサン あるいは断・弾・壇
(260×440×260)

ネェ ダンナサン あるいは木花(2)
(200×200×50、立体と平面ミックス)

左から3枚の写真は、「ネェ ダンナサン あるいは木花(2)」の作品のアップ。
右端の写真は「ネェ ダンナサン あるいは木花(1)」の一部。

土の中の太陽
(53×43×6)

凍土の中の貴女
(60×60×6)

凍土の中の二つの種
(68×60×6)

ネェ ダンナサン
あるいは 大寒の地籟
(60×53×6)

凍土の中の街
(68×60×6)

凍土の里
(68×60×6)

凍土の中の六つの丘
(80×67×6)
7枚の平面作品。
「土の中の…」「凍土の中の…」「…大寒の地籟」など作品名には共通項として厳しさをもっている。
でも、眺めているうちに頬が緩んでくる。

制作工程は先に紹介したとおりである。



「ネェ ダンナサン あるいは 断・弾・壇」の組み立て作業(上段左から右へ、次に下段左から右へ)

展示作業風景

エントランスアート
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