吉川聡子日本画展
Yoshikawa Satoko exhibition
〜N2W2〜
平成20年7月21日〜8月10日
吉川聡子(よしかわさとこ)
札幌市在住

1968年        北海道生まれ

主な展覧会など
1991年〜      道展(市民ギャラリー/札幌)
1993年         道展佳作賞
1994年         道展佳作賞
1996年、1998年 北海道女流選抜展(札幌時計台ギャラリー/札幌)
2000年        道展会員推挙
2004年、2006年 具象の新世紀展(札幌時計台ギャラリー、札幌近代美術館/札幌)
2007年        第26回損保ジャパン美術財団 選抜奨励展(損保ジャパン/東京)
             札幌美術展2007 −札幌を彩る作家たちV

個展
2006年        個展(ギャラリーどらーる/札幌)

道展会員

北2条ビルを初めて訪れた時、エントランスホールから見た外の風景が
もう一つの作品のように思えて新鮮でした。
そんな札幌の日常を日本画材で描いてみたいのです。
吉川聡子


「雨ノ日ノオカイモノ」
F100

「雨ノ日ニハ」
F100

「ジテンシャ」
516×365

「道ヲ歩キ出スト」
1165×575
右上の作品「雨ノ日ニハ」は、昨年の道展出品作品。雨に濡れた道に映りこむ街の建物や電柱が独創的な感覚・構図で描かれたいる。「札幌の日常を描いてみたい」という作家の思いそのままに、「雨ノ日ノオカイモノ」「ジテンシャ」「道ヲ歩キ出スト」下の写真「ツメノ音ガ鳴ル」は、STV北2条ビル周辺の情景を描いた新作である。
「雨ノ日ノオカイモノ」は、道を挟んで南側のコンビニを、「ジテンシャ」は南側の歩道の様子を描いている。また、「道ヲ歩キ出スト」は、北2条ビルの正面玄関から見た歩道を描いたもので点字ブロックや白線が忠実に描かれている。このビルに関わっている者にとっては心にとめることもない日常の普通の風景であるが、作家の目を通して見るとこんなに素晴らしい作品になってしまう。感性の差とは凄いことなのだ。


「ツメノ音ガ鳴ル」
365×516

「街路樹−ハクウンボク」
団扇(24枚)
右上の写真は団扇をガラス壁に展示している様子。右下の写真は、団扇を取り付けるための小道具で「マジカルポップ」の商品名で一般に売られているものらしい。クリップを先端に付けた針金が吸板に取りつけられたもので、針金を曲げると名前のとおりマジックの様にいろいろなディスプレー出来るということか。面白いネーミングだ。


時代劇小説文庫 表紙絵

左の作品が表紙になった新作
多才な人だ。
この文庫本は、角川春樹事務所発刊の「時代小説文庫」佐伯泰英の作品である。
若くてしかも北海道生まれの作家が時代小説の装画を担当するには、相当な苦労を伴うはずである。
 

日本画は、画材やその処理が面白い。
この作品のビルや電柱の下地は銀箔で、それにまだらに硫黄を塗り硫化させ黒色を出している。その上から岩絵具で描く。古びた感じがよく出て面白い。

左と同じ作品の空の部分には無数の割れ目がある。白の顔料「胡粉」を厚塗りし乾燥した後、画紙をクシャクシャにして割れ目を入れるそうだ。左と同じようにその後コーティングする。

日本画は、和紙に描かれることが多い。和紙は透水性があり絵具が滲むので、それを防止するため「礬砂(どうさ)」(膠の液の中にミョウバンを少量加えたもの)を塗る。この絵では絵具の滲みを効果的に出すため礬砂を使っていない部分がある。

展示風景


エントランスアート
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