美水まどか
YOSHIMIZU,MADOKA
EXHIBITION
雪の果
YUKI NO HATE
平成20年3月31日〜4月20日
美水まどか(よしみずまどか)
札幌市在住

1959年   札幌市生まれ、女子美術短期大学造形科絵画教室卒業

展覧会出品歴
1984年   第24回北海道版画協会展(’93まで毎年出品)
1985年   春陽会受賞作家展(GINZA Sky Ring 東京)
1989年   北海道版画協会30周年展(道立近代美術館)
1990年   版画の新世紀展(札幌・時計台ギャラリー)
         プリントアドベンチャー’90(道立近代美術館)
         アートドキュメント’90(道立近代美術館)
1991年   第4回時計台文化会館美術大賞
         第11回ソウル国際版画ビエンナーレ展(韓国・ソウル)
1992年   ’92札幌美術展(札幌市民ギャラリー)
         北海道/今日の美術〜10人の原自然・胎道の森・脈打つ水(’93全道巡回展)
1994年    Print Work アートセッション 北の創造者たち(札幌・芸術の森)
1996年   紙のかたち(札幌 INNAX)
1998年    HIGHTIDE12展(札幌)
2000年   現代美術の断面−HUGHTIDEの場合(恵庭夢想館)
         ソウル・札幌展(韓国ソウル Artgallery woong)
2003年   コンチネンタルギャラリー開廊10周年記念−水の渉 森の音展
                                     (札幌コンチネンタルギャラリー)
2004年   札幌美術展(市民ギャラリー)

個展
1987年   札幌・大同ギャラリー
1991年   札幌・ギャライーたぴお
1992年   札幌・ギャラリ藍
1993年   札幌・ギャラリーT
1994〜2000年 札幌・コンチネンタルギャラリー
2004年   札幌・コンチネンタルギャラリー
2007年   東京・トキアートスペース


作家アドレス:〒007−0835  札幌市東区北35条東6丁目1−2

和紙や牛乳パックのような繊維のしっかりした紙を水に溶き、それを漉いて置いた台の表面の模様が紙に転写される。着色は、漉く前のドロドロした原料に染料を加える。ここまで聞けば何となく制作過程を理解したような気分になれるが、多分実際の作業は想像を超えるノウハウの塊なのだろう。例えば、この厚手の紙が乾燥するまで、形や色がどんな変化を遂げるのか、それを見極めるには数多くの試行錯誤があったに違いない。今回、エントランスアートのための新作には、厚く積層させた作品「syu」やインスタレーション「雪の果」など、大量の紙素材が使用されている。どのくらいの量になるのかと問うたら「大量です」との返答があった。その原素材を経済的に手当てする術もノウハウである。

雪の果
(インスタレーション)

同左
(正面から見た)
漉いた紙の原料を載せる台の表面の模様を写し取った紙や、台と接していない方の荒々しい面の紙を重ね合わせて表現。
インスタレーションは、現場へ来てから試行錯誤する時が苦しみであったり楽しみなのかもしれない。
気力と体力と、それに創造力が一体になって完成できる。右写真に写っている左上の2枚の作品は、「untitled a、b」。

雪の果
(a〜f)

時 層


雪の果 d
漉かす前に化学染料を落として薄い青のグラデーションを付けている。厳冬の雪の果ての寒々しいイメージ。

雪の果 f
左と同じ手法で淡いピンクのグラデーションが施されている。陽が高くなって間もなく春の雪の果てなのか。

syu(左)
        →
右の写真は上の作品「時層」の一部を拡大したもの。漉いた紙の繊維が素焼きの陶器のように粗だが繊細だ。

midori

murasaki 2

上の写真「syu」アップ
何層にも重ね合わせて数センチの厚さになっている。

ao
「syu」と同じ手法で厚めに漉いた紙を何層にも重ね合わせ染料で色付けしている。深いガラスの額に納められた可愛い作品。



untitled b

同左(拡大)

sakura
さくらの淡いピンクはスリランカ産のパタンギという乾燥させた木片を水に浸し潰して出した。PHを変えるといろいろな色を出せるとのことで、染料用として使われてぃる木だそうだ。

sakura
札幌の桜の開花は遅いが、エントランスアートには一足早く大きな桜が咲いた。
正面から見ても漉いた紙が何層にもなっていることが分かるが
横から見るとその層の厚さが分かる。

展示風景


エントランスアート
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