伊 藤 明 彦
ITOH AKIHIKO
EXHIBITION
Sculpture and Print 2005
平成17年9月26日〜10月16日
伊藤明彦(いとう あきひこ)
1960年 札幌市生まれ
札幌と旭川をフィールドに活動
感覚をテーマに制作を続ける
sensoarteの屋号で個人の能動性に寄与するためのメディアの開発を目指す
インド音楽の愛好家
現在、北海道東海大学芸術工学部くらしデザイン学科助教授
主な作家歴
個展
1984 カフェ・グレコ(札幌)
1994 ギャラリーヴィデロ
2001 This is GARRERY(札幌)
2003 大同ギャラリー(札幌)
グループ展など
1984 1984 1989 北海道美術協会展
1983(1990まで) 藻塑会展(札幌・時計台ギャラリー)
1989(1994まで) さっぽろ窓辺展
1991 彫刻二人展(札幌・大同ギャラリー)
1993 生態の系譜展(札幌・ギャラリーたぴお)
1994 52の愛のかたち展出品(札幌・ギャラリーR-Box)
1995 三人の彫刻展(札幌・ギャラリーR-Boox)
2005 自分のためにアートを買いたい(札幌CAI)
Sculpture and Print 2005 開催にあたって
伊藤明彦
手捻りによるロウ型ブロンズの小品と、紙の上に花を ”活ける” ように刷り取る ”活け花” 版画のシリーズを中心に展示しました。会場には、モミの木の枝葉などを使って自然の風景を持ち込んで、爽やかな芳香が漂う空間にしたいと考えています。
紙の上に花を ”活ける”。”活け花” 版画のシリーズは、活け花に挟みを入れ、手漉き和紙の上にそっと ”活ける” ように置いた姿を定着させる版画です。製版会社から払い下げられた試し刷り用のダルマプレスで上下に圧力が加えられ、生命の一瞬をそのまま写し取ります。茎や葉脈が和紙の繊維にエンボスとなってあらわれ、染み出した植物の樹液が彩りとなります。
もうひとつの活版画シリーズは、廃用となった活版印刷の活字による ”活版” 版画です。印刷のために組まれた活字や文字組みのために使われたスペーサーは、ひとつの記号として解体されます。活版印刷というメディア技術における複製のための最小単位であった活字自体を、伝達や複製のための基本単位であるミーム(文化遺伝子)として読みかえようとする作品です。
私の制作にとって版と彫刻とは、素材を何らかのプロセスによって転換していくという面で似ています。ロウの原型が鋳造によって金属に生まれ変わること、版の技法によって生命の痕跡やメディアの素子が紙の上に写し取られること、この2つは共通の表現の手段であると考えています。
unity1
手捻りによるロウ型ブロンズ作品
英和辞典によると、unityとは「(いくつかの部分から成る)統一体」、「(芸術作品における諸要素の)効果的配列」「調和、和合」などの意味がある。手捻りのロウを集合させた型から生まれた作品とその名称の意味が理解できるのでは。
この作品を制作した
アトリエの様子
を見ることができます。
unity red
木の古材をカットしその上に乗せている。ベニガラ入りの石膏にカシューを塗り重ねたものである。これはunityの調和・和合の意味に比重をおいた作品なのか?
台の古材の表面が長い年月を経て柔らかい部分が風化して堅い年輪の部分が浮き出ている。作品を引き立ててとても美しい。
hana 1
版画に活版印刷の活字をバーコードのように並べ貼り付けている。
中央上に光っている部分は、カメラのストロボである。ストロボを使わないとカメラが写りこむなど写真では作品のよさを損なう。したがって版画はこの1枚にとどめた。
unity 3(上)
unity white 1(右)
枯れススキを荒縄で巻いて縛り、藁を混ぜた石膏を直付けした。
unity 3 とyard of sense(北の沢の地面)
手前がunity white3、奥のライトボックスの中がyard of sense(活け花 北の沢の地面).。床にもみ殻を敷き詰めた地面が新鮮だ。
yard of sense(生垣の芽)
錆が出た鉄板に生垣の枝を活けた可愛い作品(活け花)
yard of sense(モミの木のドライニードル)
近代的なオフィスビルに農場の枯れ草のような小さな山をこしらえる。辺りに爽やかな香りを漂わせている。なんとも不思議なマッチングだ。
作品設置作業風景
右端2枚の写真は外から撮ったもの。エントランスアートは道行く人々にも作品をご覧いただける特異な作品発表の場だ。
エントランスアート
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