藤倉英幸の風景たち
Fujikura Hideyuki Exhibition

『静かな風が吹いていた。』

平成17年1月17日〜2月6日

藤 倉 英 幸(ふじくら ひでゆき)
1948年 北海道岩内町に生まれる。
1974年 札幌でフリーのイラストレーター、デザイナーとしてポスター、カレンダー、壁画デザイン、版画など幅広く活動。
1992年 JR北海道の月刊車内誌「The JR Hokkaido」の表紙絵を担当、現在も継続中。
1993年 作品集「北を旅する人へ」(あすか書房)出版。各地で原画展開催。
1995年 北海道警察本部庁舎ロビー陶板壁画。
1997年 作品集「四季彩紀行HOKKAIDO」(北海道新聞社)出版。各地で原画展。
1999年 岩内高校玄関ホール陶板レリーフ。

●最近の主な作品展
2000年 「北海道美術の20世紀‖美術は何を記録してきたか」(北海道帯広美術館)出品
2001年 「風に聴く時」札幌・ギャラリー山の手
2002年 「藤倉英幸新春展」札幌・三越ギャラリー
2003年 「いとおしい日々に」札幌・三越ギャラリー
「四季の彩 風の詩」中札内美術村・北の大地美術館

JR北海道の車内誌の表紙で我々道民には馴染み深い作風の貼り絵10点と、シルクスクリーン版画13点を展示。
貼り絵は、柔らかで優しさにあふれ郷愁にも似た思いを抱かせてくれる。
シルクスクリーンも貼り絵の原画の素晴らしさをそのまま残している。
新年、初頭のエントランスホールは、今年の平穏を願うようにほのぼのとした雰囲気でスタートしました。

貼り絵(10点中5点)
(館内の照明などの映り込みを避けるため写真が少々歪んでいますがご容赦ください)


海鳴りの村
 

桜の頃
(何個か天井照明が写りこんでいる)

サロマの岸辺

雪 夜
(中央に2個、天井照明が映りこんでいる)

春 風

どの作品を見てもコントラストの変わり目が柔らかい。それが冬景色を暖かく感じさせてくれるし「桜の頃」のように満開の花の一瞬の命の力強さを感じさせてくれるような気がする。
貼り絵の素材は、洋紙である。
洋紙に定規を当て、定規を移動しながら回転させるなどして紙を千切り、柔らかな線を出す。藤倉英幸は、忙しい展示作業の合間を縫い封筒を使って洋紙の千切り方を説明してくれた。律儀な方である。



シルクスクリーン版画(13点中4点)

夕 帰
 

漁村に降る
藤倉英幸にシルクスクリーン版画の出来るまでを伺った。
無知を恥じずにそれを雑駁に解説すれば、貼り絵を原画とし、写真製版技術により使っている色毎にシルクスクリーンを制作する。そして、謄写版印刷のような手法でインクを塗り重ねる。その作業を「刷り師」と呼ばれる匠が行う。これが版画の工程だ。(詳しくは「はり絵で描く風景たち」日貿出版社で)
繊細な原画を忠実に、しかし原画にはない版画のよさを活かした作品にまで昇華するには優れた「刷り師」が居なければ成立しない。
幸運にも藤倉英幸は、よきパートナーに恵まれている。
版画を良く見ると同一色の面に微妙なグラデーションを見つけることが出来る。同じ版画でも一枚ごとにグラデーションは微妙に違うそうだ。それが版画の面白さの一つだと藤倉英幸は言う。
謄写版のような原理でどうやってグラデーションを表現できるのか?想像を逞しくして観るのも楽しい。

菜の花踏切

朝の運河

夕凪の時

展示風景と準備作業


エントランスアート
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